はぐれ狼純情派

ユウさんのヤサ。

トントン

戸を叩く音。
「…誰だ?哲は賭場…健ならそのまま入ってくるし…はい、どちら様?」

ガラ

「え?!…忌田?」
「ユウジ…お前に頼みたいことがある」
「何だ健のことか?」
「いや…」

ガバアッ

「ちょ、何土下座してんだ?!」
「この通りだっ!!てめえにしか頼めねえんだっ!!(泣)」
「っな…?と、とにかく顔上げろよ」

そして数日後。ジュクのある小さな映画館前。
「…いい映画だった…(泣)」
「本当良かったな…」
ハンカチを涙で濡らす筋肉男と筋者の姿があった。

「だってよ、純愛ロマンス物なんて…俺見てたらすげえ周り引かせちまうし!一人じゃもう来づらくて来づらくて…!(泣)」
「分かるぜ…哲誘って観たことあるが寝られちまって(泣)多分健だって寝てるか、でなかったらツッコみまくりでじっとしてねーだろーな…」
「そーなんだよ!!(泣)」
「ああ…しかし純愛リリカルはいいよな…」
「全くだな…」


うちのこの二人、とても仲良しです。