白雪姫

昔昔ある所に白雪姫という姫が住んでいました。
姫は真っ白な肌と赤い唇をしと真っ黒な髪とシャツを来た美しい姫でした。
ですが姫にはタチの悪い継母がいたのです
継母の名前は健。いつも目をギラギラさせて白雪の貞操を狙っていました。
そんな継母に危険を感じた雑用のキザはこっそり白雪に警告して上野の天界から逃がしました。

そしてジュクに落ちのびていく白雪。
(腹減ったな…飯食いたいな)
姫は思いました。何で姫の癖にガラッパチ喋りなのかは秘密です
「ん?何やら可愛い子が…どないしたんや?」
「腹減ったんだ…でも金がなくてさ」
「そうかいな。ま困ってるんやったら飯くらい食わせたんで」
「ありがとう」
「名前はなんてゆーねん?」
「白雪姫」
かくして姫は優しい関西娘に拾われ、関西娘のおいしい手料理を食べて博打を打ちながら姫は楽しく暮らす事になりました。

一方天界では。
白雪を逃がした木座神を奴隷商人のシャオローンに売り飛ばし継母は相棒の鏡の精忌田と遊んでました。
「なあなあ世界で一番強くて男前で心のきれーな玄人ってだーれだ♪」
「仕事してんだが…最強はお前だろうが…心がきれい?ありえねーな…それならまだ哲、ってか白雪の方が純粋…」
「そんな…悪いことをいう口はこれか?たっぷりお仕置してやるぜ?(ニヤリ)」
「ひっ…!」
鏡の精をさんざもてあそんだ後。継母は魔法使いの信から白雪がバー葵にいるとの情報をゲットしました。
継母健は早速鼻眼鏡を装備して強っ烈な媚薬を仕込んだ赤い林檎を持ってバー葵に向いましたが、何だか結界を感じて入れません。
仕方ないので外で待機していると姫が出てきました
「可愛い坊や?林檎はいらんかね?」
姫は腹が減っていたので要ると言い掛けましたが、ドテ子から
「知らない人からモノ貰うたらいかんで」
と常々言い含められていたので
「要らねえ」
と答えました

りんご作戦が失敗したので継母は次の作戦を実行しました。
まず姫の知り合いのズク村さんを、実家の酒屋の経営を差し押さえるといって脅しました。
そしてその商売用林檎をすりかえて姫に食べさせるよう仕向けたのです。
脅されたズク村は仕方なく姫に林檎を差出しながら言いました
「林檎…買ってくれねえか?でないと今日の飯代もねえんだ…」
心の優しい姫は
「釣りはいらねえよ」
と林檎を買ってあげました。良心の呵責に苦しむズク村を尻目に期待に満ちた目で姫を追跡した継母が目にしたのは齧った瞬間余りの強烈な刺激に気を失った姫の姿でした

よっしゃ!
すぐさま襲いかかろうとした継母でしたが
「ダーリン!」
中から出てきた関西娘が結界の中へ姫を運んでいってしまいました。
「ちぇ、まあいいか。今度バーから出てくる時に食ってやろ♪」
継母はとりあえず天界に戻っていきました。

さてそんな時一人の玄人がバー葵を訪れていました。
「てっ、哲?!ってか白雪!どうしたんだ!」
男前の若君ユウさんでした。
「あユウさん…てか何やそのカッコは」
若君は時代劇コスをしていました
「いや…エキストラで大名の若君の役貰ってさ、今休憩中…」
「何でもええわ!!白雪姫が大変やねん」
「う…あ…はぁ…体が熱…」
「…確かに大変だな」
「何やさっき怪しげな鼻眼鏡が見えたし、きっとなんか食わされてんや」
「吐かせてみたら」
良い魔女?ママさんの進言に従い二人は姫の口をこじ開けました
ユウが白雪の口を覗きこもうとすると
「ゆ、ユウさん…」
白雪が突然抱きついてきました。
「し、白雪?!」
「ユウさん…オレ、もうダメ…」
「!」
白雪は若君に熱い接吻を交しました。降って湧いた幸運に戸惑いながら、若はギャラリーの目も気にせず抱き返し、しばらくそのまま二人は濃厚な口付けをかわし続けておりました。
そのうち白雪の喉の奥から林檎の欠片が取れ白雪は正気に返りました。

「オレ…どうしたんだ?」
姫は正気に返って呟きました
「タチ悪い継母に殺されかけてん」
実情は少し違いますが
「哲…じゃなく姫、もう大丈夫だ」
「ユウさん…何だかそのカッコも素敵だね…もしかしてオレを迎えに来てくれたのかい?」
「そうだよ…まだ役者としちゃハンチクだがそのうち…」

ばたあっ!!

「しっらゆっきひめ♪」
継母登場
「あ。健…じゃない、オフクロ…?」
「しっらゆき〜!さあ俺としっぽりしよーぜえ♪お、ユウたんもいんのか!じゃ三人仲良く…♪」
「何ゆっとんねん!このエロ…ババア?やよな…覚悟しい!」

ドバキッ
「あ…ぐ…」
「さあ白雪姫!もう大丈夫や!このままうちらの結婚式になだれこむで!」
「ドテ子が王子だったのか?」
「…健…客がよりつかないから外で痛がってくれるかしら」
「ま…まゆみ…(泣)」


かくして悪い継母を退治した心優しくて男前な関西娘と白雪姫はユウ若君と微妙な三角関係を構成しつつ幸せにくらしましたとさ
めでたしめでたし