白雪姫

昔昔ある王国で、王女様の誕生パーティーが盛大に催されようとしておりました。そのパーティーの招待状は国中の名ある魔女たちにも送られました。ですが何の手違いかある魔女一人だけがそれに漏れていたのです。
そして誕生パーティー当日。
「シシ、俺を忘れるとはいい度胸してやがる」
そして魔女(信)は姫(ユウ)に呪いをかけたのです。

この姫は最悪の男に引っ掛かった上に身も心もボロボロにされて捨てられ死んぢまうだろうさ…シシ
さて広間は大騒ぎになりましたがまだ祝福を与えていなかった魔女(まゆみ)が静かに言いました

「私には呪いを打ち消す事はできないわ。ただ運命を少しマシにする事が出来るだけ。 この姫は…悪い男にはひっかかって身も心もボロボロにはされるけれどそれはそれで幸せにその男と過ごすでしょう …フフ」

さて姫はすくすくと大きくなりました…ただ姫の割にちょいと育ちすぎた感は否めませんが。
人当たりの良い性格で城のみんなからも愛され幸せに過ごしていたある日
姫を残して城のものが全員外出しなければいけなくなりました。
くれぐれも、城にひっそりと立つ塔には登らないように言い含め王様以下全員旅立っていきました。

姫は一人寂しくチンチロリンなどやっておりましたが、あまりに退屈で寂しいので城の中を下駄でかっぽし始めました。
なにげなく歩いていて、ふと気付くと姫はあの塔の下にまで来ておりました。
沸き上がる好奇心には克てず、姫は塔の階段を上がってゆきました。

上まで登ると異星人くさい生物が札束を数えていました
「シシ…やっぱりきやがったな」
「誰だてめえ」
「これで約束通りてめえを売り飛ばせるってモンよ。悪く思うなよ」
生物は姫が避ける隙を与えず強烈な睡眠薬つきの針を突き刺しました
「て…てめ…」

ばた。
姫は倒れました

姫は異星人チックな生物男前に古びた雀荘に運び込まれました。
「姫のくせしてデカイ頭体してやがる…疲れたぜ」
建物から出ると貴族崩れの男前が立っていました。
「ご苦労さん♪んじゃこれ残りの金な」
「ひひ、またのご利用を」
そして異星人な魔法使いは去っていきました。

「さ〜て、眠り姫をいただいちまおう。ひゃっほーい♪」
貴族くずれは姫を個室に連れ込むと眠っている姫の服をひっぱぎました(ちなみにこれは強姦罪です)
「ガタイいいな…すげえ好みだ」
全裸の姫の体を雀卓の上に横たえ、無茶苦茶濃厚なキスをする貴族くずれ
「ん…んん!?」
その瞬間姫は目を醒ましました

「ぎ…ぎやあああ!!何だてめえは!!」
どばき!
姫は強烈な一撃を腹部にたたき込みましたがそいつには無駄でした
「へへ…まあイキがいい方が萌えるよな♪」
「何なんだ!?一体何が起こったんだ(泣)」
姫は色々抵抗しましたが向うは百戦錬磨。こちらは初めて…戦う前から勝負は決していました…

で事後。
泣き崩れる姫に貴族くずれはしょうこりもなく言いました
「まあこうなっちまったからには諦めなよ姫さん?俺が一生可愛がってやるからさ」
「嫌じゃボケ!!城に返してくれ(泣)」
「…泣いてるあんたは益々ソソんな…」
「ひ…クソ外道…」
「ああ俺はクソ外道さ…そして俺はあんたが気に入った。体だけじゃなく心まで俺のモンにしてやるよ…行くぜ?」
貴族くずれはどうしようもなくひどい男だった為、姫は応というまで散々…な目に合わされました
鬼…そういう姫の唇を覆い、貴族くずれは人なつこい笑みを向け言いました。
「なあ…そう睨むなよ、そうなったからには城にゃ戻れねえだろ?」
「…」
「また来るぜ、服や食いものは奥にあんぜ。けどこっからは…逃げらんねえぜ?(ニヤり)」

そしてそれからは頻繁に男は姫のところに通ってきました。
最初は強姦魔としてしか男を見ていなかった姫でしたが、育ちがいいのと温厚な性質のため段々男を邪険に扱うのも可哀想な気がしてきました。

もう何度目の逢瀬になったのか。男の愛撫に身を委ねながら姫は言いました
「俺は…いつまでここに閉じ込められんだ」
「言ったろ?うんと言うまでさ」
姫はため息をつき言いました
「負けた…もう俺はお前のモンだ。煮るなり焼くなり好きにしろよ」
男は嬉しそうに笑うと
「ようやくOKが出たな…別にとって食いはしねえよ。ただ…俺のハーレムの一員として第三夫人になってもらうぜ♪」
「は?」
「いや、第一夫人はうちの執事でな、第二夫人は隣の国の王女哲だ。まだ食ってねーが」
「頭腐ってんなお前…」
「なあなあ婚約指輪の代わりにこれ白フン♪是非つけてくれよな」
「…何で俺こんな役なんだよ(泣)」
まあともかく姫は貴族くずれの第三夫人として、幸せかどうかはともかく割と充実した人生をおくりました

「人には誰にでも居場所というものが用意されているものなの…それが幸福かどうかは分からないけどね」
その知らせを聞いた魔女はアルカイックスマイルを浮かべそう呟きましたとさ


めでたしめでたし